「2005年新春講演会」開催(大阪) 講師に高野孟氏

「世界の大きな流れの座標軸を見失うな」

 2005年1月6日、「ティグレフォーラム新春の集い(大阪)」の第一部として、「21世紀・日本の課題と地方分権」をテーマにした新春講演会が開催された。講師は(株)インサイダー代表取締役社長兼編集長の高野孟氏。ティグレ会員をはじめとする約500名が参加された会場は熱気につつまれた。

 未曾有の被害をもたらしたスマトラ沖大地震。現在国連や主要国による支援活動が進められているが、そこには米・欧の対立が影を落としている、と高野孟氏は指摘する。その2つの流れはイラク戦争を巡る問題でも表面化。それは日本の政治状況にも自民党と民主党の路線の違いとして現れてくる、と高野氏は語られた。

 21世紀を制するのはアメリカかヨーロッパか、今年、日本の政局はどう動くのか、そして焦点のポスト小泉構想についても、高野氏は様々な情報を元に明らかにしてくれた。

高野 孟(たかの はじめ)

(株)インサイダー代表兼編集長

1944年東京生まれ。68年早稲田大学文学部卒業後、通信社、広告会社勤務を経て75年からフリージャーナリストに。同時に情報誌「インサイダー」の創刊に参加、80年に(株)インサイダーを設立し、代表兼編集長に。02年に早稲田大学客員教授に就任。テレビのコメンテーターとしても幅広く活躍。主な著書に『地球市民革命』(学研)、『情報世界地図98』(国際地学協会)など多数。

2007okoen2