「ティグレフォーラム 2025 新春の集い in大阪」開催 講師に古舘伊知郎氏

 ティグレフォーラム「2025年新春の集いin大阪」が1月6日に大阪府内のホテルで開催されました。初めに、主催者を代表して橘悦二ティグレフォーラム代表から挨拶がありました。ティグレは2033年の創立60周年に向けて「安心と信頼のネットワーク」を合言葉に、時代に求められるティグレを目指し、会員の皆様とともにより一層の発展を遂げるべく、引き続きグループの総力を挙げて取り組んでまいります。

橘悦二ティグレフォーラム代表挨拶
会場の様子(写真中央は橘悦二ティグレフォーラム代表、右隣が井戸木一英ティグレフォーラム相談役)

新春講演会

 その後に新春講演会が開かれ、元テレビ朝日アナウンサーの古舘伊知郎氏が「常識を疑え」の演題で講演。冒頭、1983年6月に蔵前国技館で行われたプロレスのIWGP決勝リーグ、アントニオ猪木VSハルク・ホーガンの一戦を名調子で再現し、会場から大きな拍手が沸き起こりました。その後、F1の実況に関しては、3度のワールドチャンピオンに輝いたF1ドライバー、アイルトン・セナに対し「音速の貴公子」というキャッチフレーズを考案した裏話を披露。「スピードの貴公子、なら思いつくかもしれないが当たり前すぎて面白くない。キャッチフレーズには誇張が必要」と述べられました。

 言葉の魔術師の異名を取った古舘氏は、近年SNSやAIの台頭によって「しゃべりが弱体化している」ことを嘆かれました。特にSNSは「狭いカプセルのなかだけで盛り上がって、私たちとあなたたちという対立構図をつくってしまい、しかも攻撃的になってしまう」と指摘。「言葉には肌触りがある。相手を慮ったり、表情を探ったり、言葉の強弱を汲み取りながら総合芸術のようにやり合うことこそが大切。人間が対面で話し合うことの素晴らしさをあらためて皆さんに伝えたい」と述べました。また、すぐに二項対立になりがちな風潮を憂い「ぼく自身、心の既得権を外して非常識に生きることを心掛けている」と、常識を疑うことの大切さを説かれました。

講演会講師の古舘伊知郎さん
講演会の様子
古舘伊知郎さんから会場の皆様に
自身のYouTubeチャンネルをご案内
檀上狭しと講演に熱がこもる講師の古舘伊知郎さん
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古舘 伊知郎(ふるたち いちろう)

プロフィール

立教大学を卒業後、1977(昭和52)年、テレビ朝日にアナウンサーとして入社。
「古舘節」と形容されたプロレス実況は絶大な人気を誇り、フリーとなった後、F1などでもムーブメントを巻き起こし「実況=古舘」のイメージを確立する。
一方、3年連続で「NHK紅白歌合戦」の司会を務めるなど、司会者としても異彩を放ち、NHK+民放全局でレギュラー番組の看板を担った。
その後、テレビ朝日「報道ステーション」で12年間キャスターを務め、現在、再び自由なしゃべり手となる。
2019年4月、立教大学経済学部客員教授に就任。

[古舘伊知郎YouTubeチャンネル]
http://www.youtube.com/@furutachi