「2007年新春講演会」開催(東京) 講師に江上剛氏

「自力、本業、現場が大切」

 2007年1月25日、東京で開催された「ティグレフォーラム新春の集い」の第一部として新春講演会が開催された。講師は作家の江上剛氏。

 実感なき景気回復や度重なる税制改正で依然混迷が続く中小企業情勢。この環境のなか、我々はどう生き抜いていくべきか。現状を打破するきっかけとなるようなお話を、第一勧銀在職時に様々な企業とのやりとりや混乱収拾に尽力された江上氏に、実体験を基に講演いただいた。

 テーマは「2007年経済・世相を斬る」。ウィットに富んだ内容は、原点の重要さからアジア各国の取材で実感されたリアルな視点での日本の中小企業へのエールへと及び、「希望を見出す鍵は、日本の中小企業です」と江上氏は語られた。

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江上 剛(えがみ ごう)

作家

1954年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、旧第一勧業(現みずほ)銀行入行。各店支店長等を経て03年3月に退行。97年第一勧銀総会屋事件にて、広報部次長として混乱収拾に尽力。その後のコンプライアンス体制に大きな役割を果たし、映画「金融腐食列島」のモデルに。02年、銀行在職中に『非情銀行』で小説家デビュー。TV等メディアでも活躍中。著書に『腐食の王国』(小学館)、『起死回生』(新潮文庫)、『銀行告発』(光文社文庫)など多数。