2010年1月26日に東京で開催された「ティグレフォーラム2010年新春講演会」は、メディアで活躍中の浜矩子教授を講師にお招きして開催された。テーマは「2010年金融からみた世界と日本」。
浜教授は「リーマンショック以降、落ち込んでいく経済を下支えするため、金融も財政も政策総動員型での措置が世界中で取られてきました。それにより大底に落ちるのをなんとか止めているというのが実態です」と現状を分析し、「今年は広い視野において非常に重要でドラマチックな年となるでしょう。その重要な2010年を特徴づけるキーワードは3つ。1つ目は「通貨大波乱」、2つ目は「金融再暴走」、そして3つ目が「国家総破綻」…大変恐ろしい言葉が並びますが、この3つを軸に展開していく年になるというのが私の考えです」と予想しています。
そして「この現状を受け止め、進んでいくために、どんな心意気で望めば良いか」と語り、「まさかは必ず起こるということです。その気構えでいれば、今年様々なことが起こっても、慌てず冷静に対処することができるのではないでしょうか」と提言しています。