「ノウフク連携」に政治の光を!
2019年9月26日「ノウフクフォーラム2019 農福連携×SDGs[地域再生と持続可能な共生社会の構築]」が東京飯田橋の大和ハウス工業 東京本社ビルで開催されました。ティグレグループから主催団体の一般社団法人日本農福連携協会の監事を選出していることもあって参加しました。
この協会の会長は元農林水産省次官で現(株)農林中金総合研究所理事長の皆川芳嗣さん、副会長は元厚生労働省事務次官で現津田塾大教授の村木厚子さんです。村木さんの「ノウフクで創る共生社会」と題した基調講演や、全国各地の実践報告など、素晴らしい内容で価値あるプログラムでした。
ところで、このフォーラムが素晴らしいなと思うところはもう一つあります。それは、農福連携はすでに早いところでは約20年前から行われていたし、全国各地に広がっています。ところがそれらは、ほとんどが小規模であって、広く世間の注目を集めるようなものではありませんでした。また、政府や行政がかかわるようなこともありません。ところが今回、元事務次官がお二人も関わるような組織がこのようなフォーラムを開催されたことは画期的なことであり農福連携に係る関係者に大いなる勇気を与えたこと、それこそがもう一つのより大きな素晴らしいことだと思います。
さて、しかしながら、課題もいくつかあります。一つは、会場における発言にもありましたが、登壇者に「障がい者」が居なかったこと、もう一つは農業の専門家がいなかったことです。これについては改善の方向で進められていくよう議論があったようです。
また、私たちティグレフォーラムが考えるべき課題は農福連携に政治がどうかかわるのかを示し、問題提起すべきことです。現在のところ、農福連携に政治が果たした役割は見ていません。「ノウフク連携」に政治の光を!
ティグレフォーラム代表 井戸木